Sensuousに生きよう。

何も考えてないように見える僕の頭の中は、日本酒が溢れ出るくらいにくだらないことで頭が一杯だ。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

銀行員時代 法人営業部編⑥

退職するにあたって、まずは職場の上司への報告が必要となるが、銀行では上司を捕まえるタイミングが思いの外難しい。銀行の営業現場における中間管理職は、日中は基本的に担当者と一緒に外回りに出て部内にいないか、部内にいる時も部長・副部長からの指示…

銀行員時代 法人営業部編⑤

いつからか琴葉は頻繁に家に来るようになった。週のどこか一日は僕が家に帰るとピンク色の髪をしたギャルがリビングの椅子に座っていた。どうやら哲誠とは学生時代の元恋人関係にあり、東京で再会して以来会う回数が増えたらしい。最初はこれまで接したこと…

再決起

少しはこの人に追いついたかな。少しはこの人と対等に話せるようになったかな。そう思いながらいざその人を目の前にすると、急に昔に戻されたような錯覚に襲われたことはないだろうか。距離が縮まるどころか、その人との距離を余計に遠く感じてしまう。あぁ…

銀行員時代 法人営業部編④

「やっぱり、もう少しだけ時間くれる?明日までには返事するから。」シェアハウスの物件契約を進める直前に僕は健友にそう言った。シェアハウスの話がいざ現実的になると、本当にこのまま寮を出ていいのだろうかと不安になったからである。寮を出て健友と哲…